掘る道具

 小坂地区のれんこんはくわで掘っています。

昔は柄の長い四ツ鍬で掘っていた様ですが、いつの頃からか柄の短い

四ツ鍬を使い始める様になりました。

掘る時のくわの持ち方は人によって左右逆に持つ場合がありますが、柄と金具の付け根

を握り、他方の手で柄の端を握ります。

収穫する姿勢は腰を曲げての作業となり、腰に負担が掛かります。

 

チョウサミ(スキの様な形)でれんこんの周りのどろとれんこんの縁を切り、テコの原理

でれんこんの下に差し込んでれんこんを浮き出させ、堀りあげます。このとき節のとこ

ろで折れない様に掘り上げるのがプロの技です。

くわとチョウサミという2つの道具だけで掘るのがくわ掘りの特徴です。掘る時の田圃

は水を抜き去っています。水びたしでは、掘っている場所が一番低い穴となっている

ので、廻りから水が流れ込みどろとれんこんの縁が切れないでどろにれんこんが吸

い付いている様な状態となります。

また水が溜まってくると、れんこんがどこにどの様な向きにあるかが見えず、泥水の

中を手探りで掘り出すことになり、とても効率が悪くなります。また折れたりし易く、節

の中にどろ水が入り易く、商品価値がなくなってしまいます。

くわ掘りは大雨や、積雪の後気温が高くなり解けて水が流れ込む様な状態の時には

、掘り取りが困難になります。

小坂れんこん保存会 公式ホームページ
http://www.kosakarenkon.com